お知らせ

2023年 05月 10日

2023年度「環境賞」優良賞を受賞しました

リガク・ホールディングス株式会社の関連会社である日本インスツルメンツ株式会社(代表取締役:濱中 功、以下NIC)は、環境負荷および経済性を考慮した全自動水銀測定装置で「第50回 環境賞」の優秀賞を受賞しました。
RA-7000
RA-4500

水銀は天然資源や鉱物などにも含まれる一方、その有害性から公害汚染物質として管理項目の一つになっており、2017年に発効された「水銀に関する水俣条約」によって、国際規模での水銀規制と健康被害拡大防止の取り組みが進められています。

NICは人類の発展の歴史上、常に身近な存在である水銀について「誰でも簡便に精度よく測定できる」ようにすることの重要性に着目し、一連の作業を完全に全自動化した装置を開発・提供してまいりました。

今回「環境賞」を受賞した装置は、水銀測定に必要とされる最大10ステップの作業を自動化することで、技量や経験、および測定環境がもたらす影響を可能な限り排除しています。

また環境基準の1/10以下まで検出可能な装置感度を有しており、わずかな検体量で測定ができることから分析後の廃液などを最小限に抑え、環境負荷や経済性に貢献しています。

さらに設計面では、検出器・サンプルチェンジャー・前処理部を一体化した筐体設計で、設置スペースや作業性、作業者や作業環境へ配慮したつくりとなっています。

NICはこの度の受賞を励みに、引き続き国内外での水銀測定分野、特に海外発展途上国の支援を進めてまいります。


代表者ごあいさつ

われわれ日本インスツルメンツ株式会社は、創業1978年以来、水銀測定装置一筋に製品開発を進めてきた水銀プロフェッショナル企業です。

水銀は、環境中に排出されると自然界をめぐり、人体に悪い影響を及ぼすことは、周知の事実です。

人が生活するうえで、それを監視・追跡して行くことは、必然の義務となり、2017年に水銀で地球を汚すことが無い様、全世界で取り組む、水俣条約が採択され規制が動き始めました。

わが社は今までの経験と実績をもとに、日本国内はもとより、広く海外でも通用する全自動の水銀測定装置を開発し販売を続けて参りました。

この度、全自動水銀測定装置が、環境賞の優良賞を受賞し、環境保全に対する姿勢及び長年培ってきた技術が認められたことに、非常に嬉しく思う次第です。

今後も、製品の安全性及び品質向上に努め、知識、ノウハウを広めて行くことで、更なる環境保全に努めて行くことが使命であると考え、全社をあげて取り組んでゆく所存です。

日本インスツルメンツ株式会社

代表取締役 濱中 功

■全自動還元気化水銀測定装置について

2012年に販売を開始し、2023年に様々な機能をアップデートした後継モデルRA-7000Aをリリースしました。
従来モデルと比較して、測定に伴う廃液を50%削減、電力消費量を30%削減(CO2換算で排出量を0.34kg/年削減)、業務効率化の面では測定時間を約20%短縮しました。
● 製品詳細

RA-4500(従来モデル)
RA-7000A(後継モデル)

■環境賞とは?

環境保全や環境の質の向上への貢献が認められる成果、または貢献が期待される成果をあげた個人、法人、団体・グループ等を表彰することにより、広く環境意識の啓発を図ることを目的としています。
主催:国立環境研究所、日刊工業新聞社
後援:環境省

追記:後日授賞式が行われました。
授賞式