お知らせ

2024年 04月 17日

「第36回 中小企業優秀新技術・新製品賞」一般部門の優良賞と環境貢献特別賞をダブル受賞しました

リガク・ホールディングス株式会社の関連会社である日本インスツルメンツ株式会社(代表取締役:濱中 功、以下NIC)は、環境負荷および経済性を考慮した全自動水銀測定装置で「第36回 中小企業優秀新技術・新製品賞」一般部門の優良賞環境貢献特別賞をダブル受賞しました。
RA-7000

水銀は天然資源や鉱物などにも含まれる一方、その有害性から公害汚染物質として管理項目の一つになっており、2017年に発効された「水銀に関する水俣条約」によって、国際規模での水銀規制と健康被害拡大防止の取り組みが進められています。

NICは人類の発展の歴史上、常に身近な存在である水銀について「誰でも簡便に精度よく測定できる」ようにすることの重要性に着目し、一連の作業を完全に全自動化した装置を開発・提供してまいりました。

今回「優良賞」と「環境貢献特別賞」を受賞した装置は、水銀測定に必要とされる最大10ステップの作業を自動化することで、技量や経験、および測定環境がもたらす影響を可能な限り排除しています。

また環境基準の1/10以下まで検出可能な装置感度を有しており、わずかな検体量で測定ができることから分析後の廃液などを最小限に抑え、環境負荷や経済性に貢献しています。

さらに設計面では、検出器・サンプルチェンジャー・前処理部を一体化した筐体設計で、設置スペースや作業性、作業者や作業環境へ配慮したつくりとなっています。

NICはこの度の受賞を励みに、引き続き国内外での水銀測定分野、特に海外発展途上国の支援を進めてまいります。


代表者ごあいさつ

この度、「第36回 中小企業優秀新技術・新製品賞」の優良賞に選定を頂きましたこと、誠に栄誉でこの上もない喜びであります。
重ねてお礼申し上げます。

私たちは、46年前に「水銀を分析したい」という思いからスタートし、単一元素に特化した稀有な水銀プロフェッショナル企業です。

水銀は人が生活している至る所に存在し、人体に悪影響を及ぼす元素です。それを監視・追及する必要性から、高感度の水銀分析計を開発して参りました。

また、国連環境計画での水銀プロジェクトを受け、地球規模で水銀を統制する為、全自動で計測でき、且つ高感度の水銀分析を必要とされるニーズから、環境負荷・省電力化・計測時間の軽減を柱に新製品「全自動水銀分析計 RA-7000シリーズ」を完成させることが出来ました。

今後も、実験と理論を両輪に、環境分析へのチャレンジを続けてまいります。

日本インスツルメンツ株式会社

代表取締役 濱中 功

■全自動還元気化水銀測定装置について

2012年に販売を開始し、2023年に様々な機能をアップデートした後継モデルRA-7000Aをリリースしました。
従来モデルと比較して、測定に伴う廃液を50%削減、電力消費量を30%削減(CO2換算で排出量を0.34kg/年削減)、業務効率化の面では測定時間を約20%短縮しました。
● 製品詳細

RA-7000A

■中小企業優秀新技術・新製品賞とは?

中小企業の技術を振興し、日本の産業発展に寄与する目的で、1988年に設立されました。
中小企業が開発した優れた「新技術・新製品」を一般、ソフトウェアの両部門で毎年表彰しています。
主催:公益財団法人りそな中小企振興財団、日刊工業新聞社
後援:経済産業省中小企業庁、中小企業基盤整備機構